永代供養墓とは
永代供養(えいたいくよう)とは、様々な理由でお墓を持つことが困難な遺族の方に代わって、霊園や寺院がご遺骨を管理・供養してくれる埋葬方法の事をいい、2000年代から急速に広まりました。
日ごろ供養の現場にいる私たちも、高齢化、少子化、核家族化、若い世代の都市流出等、さまざまな事情で、すべての家が「お墓」を持ち、維持するという当たり前のことが困難な時代になっていると、肌で感じているところです。
これまで「永代供養墓」というと、ひとつの永代供養墓に希望者が「合祀」(皆がひとつの場所に埋葬されること)されることがほとんどでした。
妙栄寺メモリアルパーク 総和永代供養墓
こちらが当山の「合祀」型の永代供養墓です。観音様の下に埋葬し、故人の戒名を刻印した石板プレートを掲示します。
しかし、当山の永代供養墓を希望される方の中にも、「お墓は持つことが出来ないが、ほんとうは自分も小さいお墓を持って、出来るあいだは故人のお墓参りをしてあげたい」という声を拝聴するようになりました。
こうした声を受けて、当山では伊賀・名張地区ではさきがけとなる「個別」永代供養を始めることとなったのです。
個別永代供養墓とは
個別永代供養墓のつくり
まずは妙栄寺個別永代供養墓の設計のご説明をします。
「お墓」との違いは?
一般的な「お墓」との違いはひとくちに言うと「維持管理のしやすさ」です。
「お墓」を一戸建ての家とすると、個別永代供養墓はマンション型です。
一般的なお墓で必要な草抜き、掃除、供花の取り換えなどは、お寺が代行して行います。
気負うことなく好きな時にお参りして頂き、故人とゆっくりとした時間を過ごしていただけます。
合祀永代供養墓との違いは?
「合祀」永代供養墓との違いは「埋葬場所」です。
先ほど個別永代供養墓を「マンション型」とご説明しましたが、埋葬も各家ごとの石室で別々に埋葬され、他家と遺骨が混ざることはありません。
石室の上には墓石が乗せられ、当家様で好きなデザインを刻印して頂くことができます。
永代供養墓でありながら、その区画に限っては当家の御霊の眠る「小さいお墓」として使用していただくことができます。
個別永代供養墓の供養内容
さて、お墓のつくりのご説明を先にしましたが、当山はお寺ですので「供養」が私たちの本分です。
「小さいお墓」と説明しましたが、一般的な「お墓」は埋葬場所ですから、お彼岸やお盆、四十九日や一周忌などの回忌法要はもちろん当家様がその都度行います。
しかし先述のとおり当山の永代供養墓は後継者がいない、または何らかの事情で十分な供養ができない方のためにあります。
そのため年に二回のお彼岸やお盆、五十回忌までの回忌供養も、当山が後継者の方に代わって行います。
まさに「永代供養付きの小さいお墓」というわけです。
また、永代供養を申し込まれた方は当山妙栄寺の過去帳に記帳し、毎日のおつとめで永代にわたり供養致します。
ただし、供養は別として「『小さいお墓』としてのみ使用したい」という方用のプランもあります。
詳しくは当山副住職にお問い合わせ下さい。
当山の個別永代供養墓は、上記↑「参考」も含めると3プランご用意しております。
五十回忌以降も永代にわたり合祀しない(未曽有の天災等を除く)プランもありますので、お墓が欲しいけど……とお悩みの方は、一度妙栄寺の個別永代供養墓をご検討下さい。
今回ここに書いたのは、妙栄寺の個別永代供養墓のご説明です。
「永代供養墓」および「個別永代供養墓」には明確な定義がありませんから、墓苑によっては供養は含まれていなかったり、いかなるプランであっても最終的には合祀されるところもございます。
ほかに検討されている墓苑がありましたら、契約内容をよく読んで、自分たちのニーズに合った墓苑をお選びくださいね。
「いや、契約内容とか難しいこと言われても難しいよ!!」
と悩んでいる方。
これは私(よめ)の個人的な感想なのでオフレコ(笑)ですが、「人の印象」で選んでも良いかと思います。
供養をするのが自分の息子や孫ならば、どれだけ喧嘩して嫌になっても身内です。
でもそれを赤の他人に任せるのですから、自分が好きになれない人にされることも無いのではないかな、と思います。
当山も「ここなら、後を任せられるかも」と思っていただけるお寺を目指して。
日々、精進いたします☺