おつとめ

七面山 敬慎院とは

妙栄寺では毎月、副住職とともに山梨県にある「七面山 敬慎院」という御山に月参りをしています。
それは、ここ妙栄寺が出来る前、旧町「妙栄結社」であった頃の開基、楢次の時から半世紀以上欠かしたことのない妙栄寺の習わしでございます。

そしてこの御山、今でも定年をとうに過ぎた檀信徒さまの思い出話に必ず登場しては「生きているうちにもう一度登りたい!」と言わせるほどの魅力と「何か」がある場所です。

今回はその七面山をちょこっとご紹介させて頂きます(^^)

七面山は日蓮宗の本山がある身延山の近くにあり、標高約2000mの周辺の山々の中で最も高い御山です。

その昔、日蓮聖人の前に天女の姿をした七面大明神が現れ「身延山の鬼門をおさえて、お山を護る法華経の護法神として、人々に心の安らぎと満足を与え続けましょう」とお誓いになりました。

それから日蓮聖人は七面山に登り、大明神をお祀りしたいとお考えでしたが、残念ながらその願いは叶うことなくご入滅されます。

そののち、日蓮上人の高弟である日朗上人が開かれたのが山頂付近にある七面山敬慎院です。(日蓮宗総本山HPより)

それから現在に至るまで、七面山は法華経の守り神として、そして人々の願いを叶える神様として、今も多くの参拝者をお迎えして下さっています。

七面山和光門七面山和光門。これが見えれば敬慎院はもう少し。

 

妙栄寺とのご縁が始まったのは、開祖である大宮楢次(現住職の父)が、病気で急に衰えてしまった視力を取り戻すために七面山に参籠(修行のために行場にこもること)し、もう一度授けていただいたことが始まりでした。

そののち、楢次に頼り集まった信者様たちも加わり、一時は観光バスを出すほどの人数で参拝をさせていただいくようになりました。

妙栄寺の本堂には七面大明神をお祀りさせていただいています。

この毎月の参拝は、妙栄寺が七面大明神様、そして檀信徒様とさせていただいている「お約束」なのです。

上記のように七面山は大変に高い御山で、参拝は険しい山坂を大人の足で4~5時間かけて登る大変な苦行です。ただし、ただ一心に登り続け、歩ききった者だけが見れる山頂の景色、敬慎院の厳かな佇まいと御開帳時に見られる七面大明神のお姿は、筆舌に尽くしがたいものがあります。

いつの日か、また檀信徒さまがたと一緒に登れる日が来ることを夢見て、今月も皆様の願いを背負って参拝させていただきます(^^)

また折を見て登山レポートもさせて頂きたいですね。

身延山久遠寺「七面山」

日蓮宗ポータルサイト 七面大明神と出会う身延・七面山の旅!
女性の参拝者が多くいらっしゃる七面山。女性目線で分かりやすくレポートしているので、読み物としても○。

七面山参拝は情報を集めてきちんと準備しなければ大変危険です。
副住職は七面山で勤めた経験のある者もおりますので、もしご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね。